専門学校 健祥会学園
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変化と多様性の時代へ、確かな一歩を 徳島健祥会福祉専門学校で第20回卒業証書授与式

2017年3月11日、徳島健祥会福祉専門学校で第20回卒業証書授与式が挙行され、介護福祉学科49名、理学療法学科32名、作業療法学科27名、保育福祉学科11名、計119名の卒業生が学び舎を巣立っていきました。


式典では、卒業証書授与のあと、前途を祝し、理事長、学校長から以下の言葉が贈られました。


健祥会グループ理事長 中村太一告辞(要旨)

新しい技術やシステムにより新たな価値が生み出される変化と多様性の時代へと皆さんは歩み出そうとしています。そこにはチャンスと試練が待ち受けています。怯むことなく試練に立ち向かい、チャンスをつかみ取れる人であってほしいと願っています。そのための皆さんの武器は専門性です。本学園で獲得した専門性の上に、さらに自己研鑽を積み、専門職としての道を極めながら、内なるイノベーションを続けてください。
少子高齢・労働人口減少社会・日本では、産業や経済の活力を維持するために外国人労働者の受入れ拡大が図られています。「介護」の専門職に在留資格が認められるとともに、「技能実習制度」の対象にもなりました。健祥会グループはすでにアジアの人財が協働するグローバル職場となっていますが、今後さらに労働市場のグローバル化は進み、日本の介護・医療・リハビリの技術とノウハウを持つ人財の活躍の舞台は、アジアへ、世界へと広がっていくでしょう。


時代は常に動いており、世界は流動的です。専門の殻に閉じこもることなく、常にアンテナを高く、多様化する社会の変化をしっかり捉えてこそ、明日へのアドバンテージを手にすることができます。
どうか、強く固い意志と人としてのぬくもりを心に持ち、いつもどこにあっても本学園で育てた福祉の心と礼儀と感謝を具現化できる人でいてください。皆さんが誇りに思い、拠り所とできる確かなバックボーンであるよう、本学園と健祥会グループも進化し続けていくことをお約束します。
この国の明日を担う専門職として、社会的責務を自覚し、いのちへの畏敬と仕事への誇りを携えて、それぞれの道をしっかりと歩んでください。


学校長 武田英二式辞(要旨)

本学園では、4つを普遍の教育方針として人材を育成しています。1.礼儀と感謝を養う 2.医療・介護・保育の知識と技術、知恵と現場力を身につける 3.多様性を尊重する 4.心と心でつながる、です。
皆さんは社会の期待を担う重要な職業人です。社会的弱者をよりよく支援するために、技術を駆使し知恵を働かせることを学んできました。それはAIに取って代わられることのない領域です。本学園での学びをベースに、新しい知恵を養い、技術を獲得するために不断の努力を続けてください。そして様々な本を読むことで、人間力を高めてください。
「幸福は日常の中にある」と、アメリカ独立宣言の起草者の一人、ベンジャミン・フランクリンは言っています。そして、日常の家族や友人との心のつながりがオキシトシンをつくります。自分自身を大切に思えると、他者を大切に思うことができます。オキシトシンは愛情や思いやりを育み、頑張る力をくれます。皆さんが職を全うすれば、患者さんや利用者さんにも、自分にもオキシトシンがつくられ、双方に幸福感が生まれます。
学校は、いつも皆さん方の心のプラットホームでありたいと願っています。専門性を磨き、人間性を高めながら、どうか幸福で充実した人生を歩んでください。

本学園同窓会副会長からの祝辞、在校生代表からの送辞を受けて、卒業生代表が「臨床実習で落ち込んだり、挫折感を味わったとき、先生や仲間、家族、患者様や子どもたち、たくさんの方々に支えられ、乗り越えてくることができました。感謝の気持ちは、初心を忘れそうになったときに奮い立たせてくれる力になると思います。『初めに意志ありき 観察眼を養え 問題提起力を持て そして労を惜しむな』この学校訓を胸に、学び舎を誇りに、専門職としての道をしっかりと歩みます」と答辞を述べました。

健祥会楽団の演奏にのせて、「蛍の光」「仰げば尊し」が健祥会パートナーに響き、最後に「健祥会のうた~舞踏会~」の流れる中、学校祭、体育祭、実習、研修旅行、国家試験勉強など、思い出のシーンがスクリーンに映し出されました。また、今年初めて、卒業生から保護者へ「感謝の手紙」が贈られました。

春めく陽差しの中、県下の高等学校校長をはじめとする来賓の皆様、保護者の皆様、教職員、在校生に送られて、119名の卒業生は、お世話になった様々な方への感謝を胸に、夢に向かって新しい一歩を踏み出しました。

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